本研究では、IgG4 関連疾患モデル動物の作成を試みると共に、IgG4 関連疾患に伴う内分泌異常と小胞体ストレスの関連を明らかにしようと考えた。まず、IgG4関連疾患患者の血清由来IgGsを抽出し新生児マウスに投与し病理組織学的検討を行った。膵では腺房周囲間質にIgG4抗体の沈着を認めた。更に、IgG4対応抗原の一つであるLaminin511をBALB/Cマウスに免疫し、長期経過における耐糖能評価を行った。Laminin511投与群はコントロール群にしてIPGTTの血糖15分値が高値であったが、有意な差は認めなかった。小胞体ストレスマーカーの遺伝子発現は両群で差は認めなかった。
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