腸管神経と腸管免疫に着目し腸管神経増多を認めるNcx KOマウスの解析を行った。野生型と比較し遠位小腸粘膜固有層で好酸球が有意に増加しており、関連するサイトカインについて組織を用いてRT-qPCRを施行するとIL5neuromedinU(nmU)の有意な上昇を認めた。組織学的検討でもnmUの発現増強を認め、ILC2も増加していたことから腸管神経がnmUを介してILC2を動員し、そこからIL5が増加し好酸球が増加するという機序がNcxKOマウスで働いている可能性が示された。 また、好酸球欠損Ncx KOマウスは腸炎感受性の亢進を認めたことから好酸球が腸管保護的に働いていることが判明した。
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