研究課題/領域番号 |
20K17587
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大徳 暢哉 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (60867191)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 大腸癌 / サルコペニア / 腫瘍免疫 / 骨格筋量 / MSI status |
研究成果の概要 |
骨格筋減少を特徴とするサルコペニアは大腸癌患者の予後不良と関連しているが、その発症および進展には全身性炎症が関与している。当院で手術を施行した大腸癌患者の術前骨格筋量(SMI)と、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、予後との関連を評価した。低SMIおよびTIL低発現は、ともに有意に短い生存率と関連していた。SMIは、TILのうちCD3+およびCD8+細胞の数と有意に相関していた。本研究において、大腸癌患者の骨格筋量と腫瘍局所免疫との有意な関連を示した。宿主の全身性炎症が腫瘍局所の免疫動態に影響し、予後と関連していることが示唆された。
|
自由記述の分野 |
大腸癌において骨格筋量減少が予後不良に与えるメカニズムに関する研究
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋減少を特徴とするサルコペニアは大腸癌患者の予後不良と関連しているが、その発症および進展には全身性炎症が関与している。当院で手術を施行した大腸癌患者の術前骨格筋量(SMI)と、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、予後との関連を評価した。低SMIおよびTIL低発現は、ともに有意に短い生存率と関連していた。SMIは、TILのうちCD3+およびCD8+細胞の数と有意に相関していた。大腸癌患者において術前骨格筋量はTILと有意な相関があり、低骨格筋、TIL低発現は独立予後不良因子であった。治癒切除可能な大腸癌患者における術前栄養改善・運動介入の重要性を示唆する。
|