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2022 年度 研究成果報告書

肝細胞癌術前がん免疫療法症例の腫瘍浸潤リンパ球を用いた抑制性免疫の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17618
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

新藤 芳太郎  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (70749811)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肝細胞癌 / 免疫療法 / ワクチン療法
研究成果の概要

がんペプチドワクチン療法の方向性としては、免疫チェックポイント阻害剤との併用を視野に入れて、負の免疫応答の制御が必要になると考えられる。我々は、肝細胞癌(HCC)患者に周術期ワクチン療法を行い、切除標本の病理学的、免疫学的特徴について解析を行った。結果として、本ワクチン療法は、腫瘍抗原特異的T細胞(CTL)を腫瘍内に誘導し、免疫原性の低いcold HCCの一部をHotに変換する可能性がある。CD8+細胞上のチェックポイント分子(PD-1、TIGIT)の高発現を認めたことから、免疫チェックポイント阻害剤の併用は、相乗的に作用し高い抗腫瘍効果をもたらす可能性が示唆された。

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、がんワクチン療法は免疫原性の低いCold HCCが細胞傷害活性T細胞が浸潤するHotへ変化している可能性が示唆された。腫瘍浸潤細胞は免疫チェックポイント分子を高発現しているため、活性化が抑えられ十分な抗腫瘍効果を得られていない可能性がある。マウス腫瘍モデルを用いたワクチン療法と抗PD-1抗体の併用療法では、有意な抗腫瘍効果および生存期間延長効果を認めたことから、本ワクチン療法と抗PD-1抗体の併用は、相乗的に作用し高い抗腫瘍効果をもたらす可能性を示唆する学術的・社会的に意義ある成果を得た。

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公開日: 2024-01-30  

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