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2021 年度 研究成果報告書

大腸癌患者におけるサルコペニアと腸内細菌の関連

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17623
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

坂本 悠樹  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (70867192)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード大腸癌 / 肝転移 / 腸内細菌 / 腫瘍免疫 / Fusobacterium
研究成果の概要

大腸癌肝転移組織から抽出したDNAを用いて口腔内常在菌であるFusobacterium nucleatum (F. nucleatum)の存在解析を行い、腫瘍免疫との関連を評価した。
約4.5%にF. nucleatumが認められ、F. nucleatum陽性症例は腫瘍免疫を主に担当する細胞傷害性T細胞数が有意に少なく、その抑制に関与する骨髄由来抑制細胞が多く認められることを明らかにした。また細胞傷害性T細胞数が少ない症例は有意に肝切除後の無再発生存率が不良であり、F. nucleatum が大腸癌肝転移巣において腫瘍免疫を抑制し予後不良に寄与していることが示唆された。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの研究でヒト口腔内常在菌であるFusobacterium nucleatum (F. nucleatum)が大腸癌の発育・進展を促進することが示唆され、肝転移巣にもF. nucleatumが認められることが明らかになった。今回の研究結果からF. nucleatum は大腸癌肝転移組織においても骨髄由来抑制細胞を介して細胞障害性T細胞を抑制し、予後不良に寄与していることが示唆され、この知見は腸内細菌を標的とした新たな大腸癌治療戦略の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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