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2021 年度 研究成果報告書

非B非C型肝細胞癌の発育進展に関わる新たな細菌を標的とした革新的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17658
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

美馬 浩介  熊本大学, 病院, 特任助教 (00546559)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード肝細胞癌 / 肝転移 / 腸内細菌 / 免疫細胞 / フレイル / Fusobacterium nucleatum
研究成果の概要

肝臓は門脈血流を介して腸内細菌にさらされ、T細胞、マクロファージ、NK細胞など多くの免疫細胞が存在する。申請者らは大腸癌肝転移巣に細菌Fusobacterium nucleatumが存在すること、大腸癌肝転移巣にFusobacterium nucleatumが検出された症例は腫瘍内に浸潤するCD8陽性T細胞が有意に少ないことを明らかにした。本研究により、肝細胞癌組織中に好中球、T細胞、マクロファージが存在し、肝細胞癌組織中に好中球やマクロファージが多く存在する症例は予後が不良であり、逆にCD8陽性T細胞が多く存在する症例は良好な予後と関連することが明らかとなった。

自由記述の分野

消化器外科学、外科腫瘍学、腫瘍免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝細胞癌は、本邦はもちろん国際的に罹患数・死亡数が多い癌で、予後不良の疾患である。近年本邦において 肝炎ウイルス感染を伴わない肝細胞癌が増加している。本研究により、肝細胞癌組織中の免疫細胞が肝細胞癌の発育進展に重要な役割を果たしていることが明らかとなり、本研究の成果は細菌を標的とした非B非C型肝細胞癌の新たな治療法の開発のための有益な情報となることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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