研究課題
若手研究
本研究では、日本人における大腸がんの発症リスクとヒト白血球抗原(HLA)アリルとの関連を明らかにすることを目的にしています。バイオサイエンスデータベースセンター等の公開データベースに登録されている、大腸がん6,854症例と非がん対照群107,103例を用いて、全ゲノム関連解析を行ないました。その結果、HLAアレルと大腸がんの発症リスクの関連性は認めず、現在は大腸局在別にさらなる検証を進めています。
ゲノム生物学
本研究は特定されたHLAアリルと大腸がんの関連性を明らかにすることで、リスクの高い個人を特定し、早期の介入や適切な治療を提供し、発症率や死亡率の低減に貢献します。また、術後化学療法や予後との関連性を検討することで、個別化医療の進展にも寄与します。現在のところ、大腸がん発症リスクとHLAアリルとの関連は認められていませんが、さらなる詳細な検討を継続していく予定です。