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2021 年度 研究成果報告書

代謝リモデリングを介した膵癌進展メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17693
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

伊東山 瑠美  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (50868172)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード膵癌 / 代謝リモデリング / セリン / PHGDH / メチル化
研究成果の概要

通常乏血性である膵癌には、特有の代謝リモデリングがあることが予想される。中でも非必須アミノ酸の一種であるセリンおよび、その生合成酵素であるPHGDHに着目した。本研究では外的セリン飢餓状態で、PHGDHの発現誘導によるセリン生合成亢進の新たなメカニズムをDNAメチル化という観点から明らかにした。
またin vitroだけでなく、臨床検体やin vivoでの検証も行っており、今後実臨床への応用に向けた研究の展開が期待できると考えている。

自由記述の分野

消化器外科学、腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌はあらゆるがんの中で最も難治とされるがんの一つである。通常、膵癌は血管に乏しい腫瘍であるため、血液を介した外部からの栄養を得るには過酷な環境であるにも関わらず、増殖し、転移することが知られており、外からの栄養の供給に頼らずに自らエネルギーを産生するための特殊な代謝経路を有しているのではないかと考えた。
我々はアミノ酸の一種であるセリンに注目し、このセリンを自ら活発に合成することでその増殖能を維持している可能性を見出し、またその経路を亢進させる新たなメカニズムを明らかにした。ここを治療ターゲットとすることで難治がんである膵癌の新たな治療法の開発に繋がるのではないかと考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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