免疫抑制性受容体 Leukocyte Immunoglobulin-like Receptor B4(LILRB4, B4)免疫チェックポイント機構について、肺がんにおける関与を検討した。 非小細胞肺がん検体を用いた検討では、腺がん病理病期Ⅰ期の症例における無再発生存率はB4高発現群で有意に低かった。B4高発現腺がん症例においては、病理学的予後不良因子の一つである血管侵襲陽性症例が有意に多かった。 肺がん転移モデルマウスでは、B4(マウスではその相同受容体であるgp49B)ノックアウトによって転移が抑制された。その機序としてB4ノックアウトにより肺がん細胞の増殖や遊走が抑制されることを示した。
|