研究課題
若手研究
遺伝子変異特異的microRNAが癌細胞のEGFR,KRAS変異そのものに特異的な変化を示さないことを明らかにし、論文発表した(小林さやか ら.ヒト肺腺癌細胞株におけるドライバー遺伝子変異特異的microRNA発現の解析.The Kitakanto Medical Journal. 74(1). 2024)。核膜関連蛋白であるエメリン,ラミンA, B1, B2発現と核所見の連続変数データや臨床病理学的所見との関連を統計解析し、成果を現在論文投稿している。
病理組織・細胞診断学
ヒト組織に対する遺伝子変異特異的microRNA解析は他の手法よりも比較的簡便な手法であるが、上記microRNAは培養細胞の検討で癌細胞そのもののEGFR,KRAS変異を反映せず、EGFR,KRA変異検査としては使用できないことが明らかとなり、臨床的に意義深い。またエメリン,ラミンの発現の有無と核所見や臨床病理学的所見(特に組織亜型)との関連を明らかにしたことは我々が初めてであり学術的意義がある。