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2022 年度 研究成果報告書

iPS肺がんオルガノイドモデルを用いた新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17748
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

枝園 和彦  岡山大学, 大学病院, 講師 (30708079)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード非小細胞肺がん / 微小環境 / オルガノイド / iPS細胞
研究成果の概要

本研究では、ヒト多能性幹細胞から3次元で分化誘導した肺組織(肺オルガノイド)とゲノム編集技術を組み合わせた独自の肺がんオルガノイドモデルの作製と、その病態モデルとしての妥当性を検討し、がん細胞と周囲の微小環境を標的とした新規治療戦略の開発を目指した。ヒト多能性幹細胞を用いて肺オルガノイドを作成した後、がん遺伝子の過剰発現あるいはがん遺伝子とがん抑制遺伝子変異の組み合わせ(共変異)によって、前がん病変様の変化および肺がんの初期腫瘍形成過程を3次元的に再現することに成功した。これらについては、分子標的治療薬への特徴的な薬剤感受性を示し、薬物治療抵抗性克服に向けた新たな知見を得た。

自由記述の分野

呼吸器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、肺がんの腫瘍形成過程をヒト由来の細胞を用いて3次元的に再現することは困難であった。本研究では、ヒト多能性幹細胞と新たな遺伝子編集手法を用いることで、「肺オルガノイド(多能性幹細胞から3次元で分化誘導した肺組織)をがん化させる」ことに成功した。今回の新たな3次元肺がんモデルを用いることで、肺発がん機序の解明のみならず、肺がん細胞および周囲のがん微小環境を標的とした新規治療薬開発への応用が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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