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2023 年度 研究成果報告書

熱/労作不耐とリアノジン受容体変異の関連性の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17812
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

野田 祐子  広島大学, 病院(医), 助教 (00790065)

研究期間 (年度) 2021-11-01 – 2024-03-31
キーワード熱/労作不耐 / 労作性熱中症 / リアノジン受容体 / 悪性高熱症 / 遺伝学 / 遺伝子
研究成果の概要

労作性熱中症(EHS)や運動誘発性横紋筋融解症といった熱/労作不耐と悪性高熱症(MH)は,発症の誘因は異なるが臨床症状は酷似しており,その相関は以前より示唆されている.
遺伝子倫理委員会の承認後,来院した熱中症患者から血液採取を行った.血液採取にあたり,本研究の目的,意義,提供をうけた血液の使用に関して明記した説明文書を用いて説明し,書面で本研究への協力を得た.採取した血液サンプルからDNAをとりだし,RYR1遺伝子変異の有無を調査した.7人から5つのRYR1遺伝子バリアントがみつかった.さらに,温度感受性TRPチャネルであるカプサイシン受容体のTRPV1遺伝子バリアントが1つみつかった.

自由記述の分野

麻酔蘇生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

EHS患者からRYR1遺伝子変異がみつかっていることから,RYR1遺伝子変異がEHSの遺伝的要因の一つではないかと以前から考えられてきた.RYR1遺伝子変異は,熱/労作不耐に起因する可能性が高く,このことから,EHSや運動誘発性横紋筋融解症などの熱/労作不耐と悪性高熱症(MH)との相関が示唆されている.しかし,この相関に関する研究はまだ十分ではない.本研究では,熱中症患者からRYR1遺伝子変異を同定し,これにより,熱/労作不耐の原因とMHの原因遺伝子であるRYR1遺伝子変異との関連性をより明確にすることに少なからず寄与できた.

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公開日: 2025-01-30  

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