妊娠17日目のウイスターラットより胎児脳を取り出し,大脳皮質神経細胞の初代培養を行った.14日間の培養の後,レミマゾラム,ミダゾラムの神経保護効果を神経細胞に投与し,直後に24時間の低酸素曝露を行った. ミダゾラムを投与した群では,麻酔薬を投与しなかった非低酸素曝露群(対照群)と比較して,細胞生存比に有意差を認めなかったが,低酸素曝露群と比較すると有意に細胞生存比が大きく,ミダゾラムによる神経保護効果を認めた. 一方,レミマゾラムを投与した群では,50mM投与群では細胞生存比に有意差を認めなかったが,5mMおよび0.5mMでは有意に低下し,レミマゾラムによる神経毒性の可能性が示唆された.
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