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2022 年度 研究成果報告書

人工呼吸関連肺傷害の血管内皮傷害における内皮微小粒子の病態生理学的作用の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17882
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関東北大学

研究代表者

武井 祐介  東北大学, 大学病院, 助教 (80822890)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード人工呼吸関連肺傷害 / 細胞外小胞 / マイクロパーティクル / 内皮傷害 / セボフルラン
研究成果の概要

人工呼吸関連肺傷害(VILI)モデルラットでは、肺血管内皮傷害を反映し、PECAM+EMPs数, VE-cadherin+EMPs数, ICAM-1+EMPs数, VCAM-1+EMPs数が上昇した。特に血管透過性亢進の指標である肺乾湿重量比とは強い相関を示し、VILIの血管内皮傷害マーカーとなることが示唆された。また、抗炎症作用をもつセボフルランを1MACで20分間吸入させたのちに高容量換気を行うと、ICAM-1+EMPs数およびVCAM-1+EMPs数が減少し、VILIの炎症性内皮傷害が軽減される可能性があることが示唆された。

自由記述の分野

麻酔科学、集中治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

高容量換気による人工呼吸関連肺傷害(VILI)モデルラットを用いて、EMPs数がVILIの血管内皮マーカー、特に肺血管透過性亢進の指標となることを示した。また、VILIへの対策は換気量を制限し肺胞の過伸展を防ぐ肺保護戦略しかないのが現状であるが、病的肺では正常な肺容量が減少しており、肺保護戦略だけではVILIの進展を防ぐことはできない。VILIの進展には肺胞過伸展につづく炎症が関与しており、肺胞における炎症抑制はVILI抑制への重要な戦略である。本解題では、吸入麻酔薬であryセボフルランがVILIの内皮傷害を軽減させることが示唆され、あらたなVILI対策への足がかりになる可能性を秘めている。

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公開日: 2024-01-30  

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