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2023 年度 研究成果報告書

植物性エストロゲン摂取による脳動脈瘤の破裂予防効果とメカニズムの検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17889
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

木村 哲朗  浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00467250)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード脳動脈瘤 / 植物性エストロゲン / 動物モデル / エストロゲン受容体
研究成果の概要

脳動脈瘤モデルを用いて、植物性エストロゲンであるダイゼインの代謝産物であるエクオールが、内因性エストロゲン低値の卵巣摘出雌マウス、循環エストロゲンを有する偽手術雌マウスの脳動脈瘤の形成率と破裂率への影響について検討した。卵巣摘出雌マウスではエクオール投与により脳動脈瘤形成率、破裂率が低下したが、偽手術雌マウスではこの効果は認めなかった。
エストロゲン受容体サブタイプ(ER-β)特異的ノックアウトマウスを用いて、エストロゲンの保護効果に対するエストロゲン受容体サブタイプ寄与の検証を行った。ER-β特異的雌性ノックアウトマウスへのエクオールまたは偽薬投与において、脳動脈瘤形成と破裂率に差はなかった。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣摘出した雌マウスの脳動脈瘤において、代表的な植物性エストロゲンであるダイゼインの代謝産物エクオールは脳動脈瘤の形成率と破裂率を低下させた。この効果はER-β受容体欠損雌マウスでは認められなかった。卵巣摘出した雌マウスにおけるエクオールの脳動脈瘤形成、破裂の保護作用にはエストロゲン受容体のサブタイプであるER-β受容体の関与が重要であることが示された。植物性エストロゲンの摂取は、エストロゲンが低下した閉経後女性における脳動脈瘤の形成と破裂に対して保護的に作用する可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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