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2022 年度 研究成果報告書

脳動静脈奇形の発達過程を探る:in vivo血管新生モデルと臨床検体の統合解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17948
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関金沢大学 (2022)
秋田大学 (2020-2021)

研究代表者

伊藤 行信  金沢大学, 医学系, 助教 (80837732)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード動静脈奇形 / in vivo AVMモデル / 血管新生
研究成果の概要

本研究課題ではウサギAVMモデルおよびヒトAVM標本でのオミックス解析を軸に研究を行った。ヒトAVM標本は収集できた2例とコントロール群2例でRNA-seq解析およびsmall RNA-seq解析を行うことができた。また、ウサギAVM標本については計画した解析を全て行い、現在は情報解析を行っている。ウサギAVMモデルでのRNA-seq解析では、動脈および静脈に比較して新生血管で発現している遺伝子が少ない傾向が見られた。まだ成熟した血管に分化していないことが示唆される。発現が見られた遺伝子の中で、LGR5についてはいずれの群でも発現が見られており、FFPE標本での免疫染色でも発現が確認された。

自由記述の分野

循環器病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

AVMは若年から発症し、脳出血などにより脳に重い後遺障害を残す重大な疾患である。しかしながら、発症頻度の低さもあり、AVMの成因や形成過程については未だ不明な点が多い疾患である。本研究では、ヒトAVM標本に加えてウサギAVMモデルを用いることにより、AVMの新生血管に発現する遺伝子を経時的に解析することに成功した。その中でAVMの形成過程で常に発現が亢進している遺伝子をいくつか同定することができた。本研究からAVMの存在を覚知する新たなバイオマーカーの同定が期待される。また、それらをターゲットとした新規AVM治療薬の開発を目指し、AVMの早期発見、早期治療へと繋げていきたい。

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公開日: 2024-01-30  

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