本研究では我々が新たに開発した「より臨床を反映した動物モデル」である患者由来組織同所性異種移植( Patient derived orthotopic xenograft: PDOX)モデルマウスを軟部肉腫に応用し,現在臨床において使用可能な薬剤を用い薬剤感受性試験を行なった.樹立した7例のPDOXモデルにおいて標準治療薬であるドキソルビシンの薬剤感受性は臨床患者における治療効果と相関しており,マウスモデルとしての有用性を明らかとした.また,現在使用可能な薬剤による感受性試験においてドキソルビシンを上回る効果のある薬剤を同定することができた.
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