高齢化に伴い、腰痛による運動器障害はロコモティブシンドロームをもたらし要介護者の増加と関連している。腰痛の原因の一つに椎間板変性が関与しており、このメカニズムを解明することは社会的に喫緊の課題である。申請者は椎間板外層からの変性メカニズムに注目し、トロンビンの炎症と変性メカニズムについて血管新生を含めて検討した。 研究成果として、1)トロンビン受容体PAR1のマウス椎間板での発現を確認、2)トロンビン刺激によるMMP3発現、椎間板変性および、またPAR1の阻害による抑制をみた、3)トロンビン刺激によりマウス椎間板でVEGFが発現、4)人工的マウス椎間板変性モデルにおけて血管新生が確認できた
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