シェーグレン症候群(Sjogren's syndrome; SS)の発症原因は不明で、特異的な治療法もまだ確立されていない。本研究で用いたシェーグレン症候群(SS)疾患モデルマウスは、ヒトSSの診断に用いられる抗SSA、抗SSBなどの自己抗体産生が上昇する以前に唾液腺、涙腺などの組織破壊と機能障害が始まる。また、生後4週齢のSS疾患モデルマウス唾液腺には既にT細胞浸潤が認められる。よってこのSS疾患モデルマウスを用いてSS発症初期に局所でT細胞が起こす免疫反応を明らかにできれば、SS発症初期に自己反応性T細胞の活性化を制御する方法を見出せる可能性が考えられる。
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