OSAは近年ますます増加傾向にある疾患である。病勢の把握にはPSGが必要であるが決して簡易な検査ではない。OSAでは、睡眠中に反復する上気道閉塞に起因する酸化ストレスや炎症性サイトカインの上昇が、気道粘膜においてiNOS発現の誘導、NO 産生の亢進を来たすと考えられた。また、低酸素ストレスでSIRT1発現が低下、HIF-1α発現が更新し、MIFやiNOS(誘導型NO合成酵素)が誘導されることもわかり、CPAP導入で正常化されると示唆された。OSAの粘膜局所での変化を評価することでその病態を詳細に把握することができ、今後の無呼吸治療で病勢や治療効果を判定する一つの方法となる可能性が示唆された。
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