研究成果の概要 |
本研究は耳下腺癌患者の腫瘍側と健側耳下腺から流出する外頸静脈内の血液中に存在するmiRNAおよび代謝産物の情報を取得し、両側耳下腺付近の血液内の検出量を比較検討することで、耳下腺腫瘍に特異的な新規バイオマーカーを探索することを目的とした。その結果、悪性腫瘍が占拠する耳下腺由来の血液と正常耳下腺由来の血液でプロファイルの異なる3種類のmiRNA (未発表のためmiR-12xx, miR-67yy, miR-68zz とする)を同定した。悪性腫瘍組織中には正常耳下腺組織と比較してこれらのmiRNAは低く発現していることがわかった。今後、バイオマーカーと成り得る可能性について研究を継続する。
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