鼻副鼻腔粘膜上皮細胞のバリア機能をmucosal impedanceについてTissue Conductance Meter AS-TC100を用いて測定し評価した。これまで困難だったバリア機能評価を、鼻粘膜に接触させることで低侵襲かつ簡便に定量的に計測でき、アレルギー性炎症を伴う状態では減弱し薬物治療介入にて増強することを確認できた。また、好酸球性副鼻腔炎症例においては鼻粘膜部位別の上皮電気抵抗について評価に着手した。 更にこのモニタリング方法を併用し、バリア機能増強に関与するタンパクの探索を行うことで、アレルギー性鼻炎などの鼻副鼻腔疾患に対する新規機序による治療開発に役立てる。
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