黄斑変性患者由来iPS-RPEを用いて病態を再現し、iPS-RPEの形態・貪食能・消化能の評価を行い、脂質解析による脂質プロファイルとの関連を検討することでドルーゼン形成メカニズムの解明を目指した。本研究では、患者由来iPS-RPEと健常由来iPS-RPEを分化させることができた。さらに、Fibulin-3のたんぱく質発現は患者由来iPS-RPEで増加しており、黄斑変性患者の病態を再現できた。網羅的脂質解析ではクラスタリング解析の結果患者由来iPS-RPEと健常由来iPS-RPEで細胞内の脂質組成が違うことが分かった。また、視細胞外節を貪食させることで細胞内の構成脂質も変化することが分かった。
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