血管に親和性の高い生体ナノ材料を用いて、加齢黄斑変性のための点眼治療法を開発することを目指す。AMD治療の現状は、硝子体内に抗体医薬を注射するという極めて侵襲性の高いものであり、代替治療が強く求められている。そこで本研究では、申請者が点眼剤として独自に開発してきた高密度リポ蛋白質(High-density lipoprotein; HDL)変異体に血管内皮に発現するCD13を認識するNGRペプチドを修飾し、疾患モデルマウスに点眼することで治療効果を評価した。その結果、加齢黄斑変性モデルマウスにおいてNGRなしのHDL変異体に対して有意な治療効果を有することを確認できた。
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