生後2か月のBALB/Cマウスに全身麻酔下で網膜光凝固を行い、網膜静脈分枝閉塞症による広範な網膜無灌流領域(NPA)を光干渉断層網膜血管造影(OCTA)を用いて確認した。その個体に尾静脈からフルオレセイン/デキストランを注入後、眼球を摘出、網膜を展開してフラットマウント標本を作成するとともに血管内皮CD31を免疫染色し、無灌流領域となった部分の網膜血管の退縮を観察した。結果は網膜光凝固術後、8日から15日の間で深層、浅層の網膜血管から退縮し、最後に中間層が退縮することがわかった。SEWを注入したマウスに光凝固を行ったが、最初に形成されたNPAに網膜血管が再灌流することはなかった。
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