申請者らは両親媒性界面活性剤Pluronic F68を細胞培養培地に添加することで細胞増殖が促進され高濃度でも細胞毒性を呈さないことを明らかにした。またヒト培養線維芽細胞を塩基性線維芽細胞増殖因子のみと、塩基性線維芽細胞増殖因子とPluronic F68を添加し培養したものを比較したところPluronic F68を添加している群の細胞増殖がより促進されることを確認した。 この原理を明らかにするべく繊維芽細胞をbFGFのみ、およびbFGF+Pluronic F68を添加し細胞培養を行い電気泳動によりpERK、ERKの量を計測し細胞増殖の活性化の程度を調べたがいずれも有意な所見を得られなかった。
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