本研究では抗炎症作用を有する低分子化合物terreinに着目し,炎症性骨破壊病態に及ぼす影響を各種疾患マウスモデルを用いて解析し,terreinの骨破壊疾患治療薬としての可能性を検討した。その研究成果として, 1) 卵巣摘出骨粗鬆症マウスモデルおよび絹糸結紮歯周炎マウスモデルの骨破壊を抑制すること, 2) RANKLシグナル伝達系のPKC-alpha/betaIIのタンパク質リン酸化を抑制することを確認した。以上の結果から,低分子化合物terreinの骨破壊疾患治療薬としての候補化合物としての可能性が示唆された。
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