歯周病は歯の喪失原因の第1位であり、その患者数は高齢層を中心に増加している。現在、有効な歯周病治療薬はなく、病態に直接作用する歯周病治療薬の開発が望まれている。IL-35は抗炎症作用ならびに骨吸収に対して抑制的に働くことで歯周病の進行抑制に関与していると考えられるが詳細については不明であり、検討が必要である。本研究では、IL-35のサブユニットの1つであるEbi3の欠損マウス(Ebi3-/-マウス)に実験的歯周炎を惹起させ、歯周病病態の比較検討を行う。このような基礎的研究を基盤とし歯周病治療薬を開発することで、健康寿命を延伸するという超高齢社会のニーズに答えていきたいと考える。
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