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2023 年度 研究成果報告書

Ebi3-/-マウスを用いた実験的歯周炎におけるIL-35の付着上皮への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18520
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関愛知学院大学

研究代表者

後藤 久嗣  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10783037)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードIL-35 / Ebi3 / IL-17 / ノックアウトマウス / 歯周病
研究成果の概要

本研究では、Ebi3ノックアウト(KO)マウスを用いて実験的歯周炎におけるIL-35の役割を検討した。KOマウスの結紮側では進行した歯槽骨吸収が認められWTマウスよりも顕著であった。KOマウスの結紮側歯肉ではWTマウスと比較してIL-17Aの発現量が有意に高かった。IL-10の発現量は、KOマウスではWTマウスに比べて有意に低下した。さらに、RANKL/OPG比はKOマウスでWTマウスに比べて有意に増加した。以上より、Ebi3欠損マウスではTh17細胞が実験的歯周炎を増悪させIL-35 が歯周組織破壊の抑制に重要な役割を果たしていることが示唆された。

自由記述の分野

保存治療系歯学関連

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周病は歯の喪失原因の第1位であり、その患者数は高齢層を中心に増加している。現在、有効な歯周病治療薬はなく、病態に直接作用する歯周病治療薬の開発が望まれている。IL-35は抗炎症作用ならびに骨吸収に対して抑制的に働くことで歯周病の進行抑制に関与していると考えられるが詳細については不明であり、検討が必要である。本研究では、IL-35のサブユニットの1つであるEbi3の欠損マウス(Ebi3-/-マウス)に実験的歯周炎を惹起させ、歯周病病態の比較検討を行う。このような基礎的研究を基盤とし歯周病治療薬を開発することで、健康寿命を延伸するという超高齢社会のニーズに答えていきたいと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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