舌苔の付着や舌粘膜の湿潤度の低下は、口腔機能の低下を引き起こす可能性がある。これらは舌表層から評価できるにもかかわらず、その診査には専門的な知識や装置を要する。現在、深層学習による画像認識技術は医療機器においても応用されている。そこで、舌の写真に対し画像認識技術を適用することで、口腔内診査に応用できないかと考えた。 高齢者の舌の写真撮影を行い、歯科医師あるいは検査機器にから得られた舌苔の付着および舌粘膜の乾燥度のデータをもとに深層学習を行い、これらの推定モデルを生成した。本研究で得られた推定モデルから、舌の画像認識技術による舌苔の付着や舌粘膜の乾燥度の評価の可能性が示唆された。
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