研究課題
若手研究
光重合法ではモノマー重合時の発熱を抑制できる。骨形成タンパク質を含むモノマーを光重合した骨補填材が分解すれば骨形成能が期待できる。本研究では重合触媒量を変えて骨形成蛋白含有の骨補填材の分解速度と骨形成量を観察した。重合触媒量を減らすと早期骨形成量は減少するが,骨補填材の吸収速度は早くなった。重合触媒量の変化することで,骨補填材の吸収速度を調整することが可能であることが示された。
歯科補綴学
本研究で用いたジビニルエステルは,重合によって架橋構造を与えて強度を示すとともに生分解性を有し,光重合が可能である。骨形成蛋白は熱変性するため,光重合することで薬効を維持したまま重合体に含有することができる。本研究では重合触媒量を調整することで,重合体の分解速度を調整できることが示されたので,長期間の薬効を期待することが可能となる。