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2022 年度 研究成果報告書

神経堤由来幹細胞を用いた硬組織再生方法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18612
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

浦野 絵里  昭和大学, 歯学部, 助教 (20756225)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード神経堤由来細胞 / 骨芽細胞 / ケラチノサイト / 再生 / 創傷治癒
研究成果の概要

神経堤由来細胞がEGFP標識された口蓋創傷治癒モデルマウスにて治癒経過を観察した。創傷後2日目より神経堤由来細胞を含む粘膜の新生が認められ、28日目には全体が新生粘膜で覆われた。新生粘膜の神経堤由来細胞には幹細胞マーカーおよびケラチノサイトマーカーが発現していた。培養前の口蓋粘膜細胞は約40%の神経堤由来細胞を含んでいたが、幹細胞用培地で培養すると約90%に増殖した。そのうち約70%が幹細胞マーカーを発現し、これらの細胞はケラチノサイトおよび骨芽細胞に分化した。口蓋には神経堤由来幹細胞が存在し、それらが創傷治癒過程でケラチノサイトに分化することで口蓋粘膜再生が進行すると考えられる。

自由記述の分野

補綴歯学

研究成果の学術的意義や社会的意義

口蓋は菲薄な粘膜が骨組織に結合した神経堤由来の組織であり、唇顎口蓋裂治療
の口蓋形成術等に伴う創傷治癒過程では、神経堤由来細胞が重要な役割を担うと予想されるが、詳細は不明である。本研究ではマウスの口蓋創傷治癒過程における神経堤由来細胞の役割を解析し、口蓋には神経堤由来幹細胞が存在し、それらが創傷治癒過程でケラチノサイトに分化することで口蓋粘膜再生が進行することが考えられた。以上から神経堤由来細胞は口腔内の創傷治癒過程においても重要な役割を担うことが示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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