研究成果の概要 |
口腔粘膜疼痛に対する老化の影響を炎症型M1/抗炎症型M2に変化する三叉神経節(TG)マクロファージに着目し検討した.口蓋粘膜を切開した老齢マウス(SAMP8)と若齢マウス(SAMR1)を使用した.SAMP8はSAMR1と比べ切開後の機械アロディニアが増強し,TGでのM1/CCL2共発現が増加した.CCL2中和抗体のTG内投与は,SAMP8の機械アロディニアを抑制した.非切開SAMP8へのCCL2のTG内投与は,TG中のCCR2/Nav1.8共発現を増加し,機械アロディニアを発症した.老化によりマクロファージの性質変化はM1へ亢進し,M1由来CCL2が機械アロディニアを増強することが示唆された.
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