研究成果の概要 |
本研究ではPEEK樹脂を医療分野への応用が進んでいる3Dプリンターを使用した熱溶解積層法造形と組合わせることにより,大型補綴装置である義歯床の製作を目的としている.1年目の研究では3D造形PEEK樹脂の成形法に関する検討を行い,積層方向が3D造形PEEK樹脂の機械的性質に影響を及ぼすことを明らかにした.2年目の研究では,造形したPEEK樹脂の加速劣化後の基礎的性質を明らかにした.その結果,加速劣化処置を行った熱溶解積層法造形PEEK樹脂は劣化前の物性とほぼ変化がなかった.造形PEEK樹脂は要介護・要支援患者の口腔内に適応できることが分かった.
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