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2022 年度 実施状況報告書

糖尿病を伴う睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置療法の有効性―糖代謝へ及ぼす影響―

研究課題

研究課題/領域番号 20K18626
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宮園 敬資  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (50838555)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード閉塞性睡眠時無呼吸 / 口腔内装置 / 糖尿病 / インスリン抵抗性 / 血糖値
研究実績の概要

近年閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は, 日中傾眠による仕事の能率低下で生活に支障をきたすだけでなく, 高血圧, 糖尿病, 虚血性心疾患, 脳血管障害等の生活習慣病をも悪化させるため,社会的な注目度が高まっている. OSAに対する治療は, 医科で行う持続陽圧呼吸(CPAP)治療が主流だが, 近年歯科で行う口腔内装置(OA)治療の有用性が医科においても認められつつある. 糖代謝においてOSAで引き起こされる間欠的低酸素と睡眠分断が, 交感神経の活性化, 酸化ストレスの亢進, 炎症反応の上昇を介して, インスリン抵抗性の上昇を及ぼし, 糖尿病の発症や悪化への影響が報告されている. OSAと2型糖尿病を併発している場合, CPAP療法を行うことで, インスリン抵抗性の改善や血糖値の低下を認めたと報告はあるが, 口腔内装置(OA)療法による報告は未だない.そこで本研究では, OAが主に適応とされる軽度・中等度OSAを対象に, OA療法を行いインスリン抵抗性や血糖の変化を評価することを目的とする.2020年度は, 研究に用いる評価装置を導入し, 使用するためのチュートリアルを受けた. また分析に必要なパソコンを購入し, 研究を行う準備を行った. その後は予備実験を行い, 研究計画のブラッシュアップを行った. 得られた結果を参考に当初の研究計画を修正し, 現在倫理審査を行った. 2021年度は本実験を開始し, 被験者の選択と協力依頼を行いつつ, 収集したデータ解析を並行して開始した.2022年度は2021年度同様に,被験者の選択と協力依頼を行いつつ, 収集したデータ解析を並行して行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

未だCOVID-19が流行中のため, 本院への紹介患者が減少しているため, 被験者が少ない状態である.

今後の研究の推進方策

今後も被験者の選択、協力依頼を行い、データ収集と解析を実施して行く. また外部への医療機関へも協力依頼を行う.

次年度使用額が生じた理由

今後も被験者のリクルートを行い, データ収集と解析を実施して行く上で必要である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of Jaw-Opening Exercises with/without Pain for Temporomandibular Disorders: A Pilot Randomized Controlled Trial.2022

    • 著者名/発表者名
      Shoko Tobe, Hiroyuki Ishiyama, Akira Nishiyama, Keisuke Miyazono, Hiroko Kimura, Kenji Fueki.
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health.

      巻: 12 ページ: 16840

    • DOI

      10.3390/ijerph192416840

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 顎関節症の機能時痛に対する, 最適な開口訓練の強さの検討:ランダム化比較試験2022

    • 著者名/発表者名
      戸邉昌子, 石山裕之, 宮園敬資, 木村浩子, 西山 暁.
    • 学会等名
      第27回日本口腔顔面痛学会学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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