研究課題/領域番号 |
20K18670
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大林 史誠 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (20806096)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | PTEN / Cowden症候群 / iPS細胞 |
研究実績の概要 |
本研究はPTENを責任遺伝子とするCowden症候群患者より採取した末梢血単核球を用いて、CS初期化4遺伝子を搭載したセンダイウイルスベクター及び無フィーダー・無血清培養系で、PTEN遺伝子にc1020DelT, c1026G>Aのヘテロ変異を有するCS特異的iPSC (CS-iPSC)を樹立した。初期化された細胞はES細胞様であり継代維持可能であった。各種未分化マーカーの発現を認め、分化培地で3胚葉への分化誘導能を有することが示され、また患者血球と同一の変異を有することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画上はやや遅れはあるがが、おおむね順調に実施できている。 樹立したiPSの性状解析を行った。健常人iPSと比較し、増殖速度や生存能においては顕著な差ははないようである。
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今後の研究の推進方策 |
樹立したiPS細胞の3次元培養を行い、腫瘍オルガノイドを作成する。 CD133やCD44、p63など幹細胞マーカーを用いてPTENやAKTシグナル系の評価や増殖生存能を検討し、腫瘍幹細胞の起源を探索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルスの影響で購入予定であった抗体や消耗品の購入で止まっていたこともあり次年度予算に繰り越す予定
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