頭頸部癌患者の骨格筋量および質が生命予後に影響することがわかっただけでなく、頭頸部CTの撮影範囲にある筋肉が選出されたことで経過観察にも有用である可能性ある。また、動物実験の結果を踏まえると、運動による口腔癌予防効果や発癌後も積極的に運動を行うことが生命予後を改善する可能性があることが示唆された。そのメカニズムにmyokineが関与する可能性も示唆されており、治療薬としてmyokineを利用できる可能性もある。口腔癌だけでなく、多くの疾患の予防にとって適度な運動重要であり、健康寿命の延伸に向けて運動の重要性がさらに強調された。
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