オートファジーを負に制御するmTORの阻害剤であるラパマイシンを投与するとラットの下歯槽神経切断IANXによって引き起こされるオトガイ神経支配領域の感覚異常がVehicle投与に比べて有意に改善することを報告している。その機序としては切断された下歯槽神経の近位および遠位断端でp70S6k活性を低下していることからオートファジーの抑制が関与すると考えられた。また、その近位および遠位断端においてBeclin 1 とLC3(MAP1LC3:Microtubule-associated protein light chain 3)の発現がシュワン細胞内で上昇することも明らかとした。
|