口腔がんにおけるネオアンチゲンを同定するにあたって、まず口腔がんにおける腫瘍微小環境の免疫動態の解析を行なった。まず、腫瘍組織の免疫組織的染色(CD3、CD8、CD4、Foxp3、PD-1)を行い、腫瘍周囲のFoxp3とEGFR発現に相関を認めた。次に、口腔がん患者のPBMCとTILを採取し、CTLの分画とTregの分画(CD25陽性Foxp3陽性)の割合およびその疲弊をFlowcytometryで解析した。その結果、CTLの疲弊(PD-1陽性)と栄養スコア(NLR)に相関を認めた。口腔がん患者に対するがん免疫療法について、EGFR抗体を併用する有効性と栄養療法介入が有効であることが示された。
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