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2022 年度 研究成果報告書

大腸の短鎖脂肪酸が唾液腺に与える効果の解明ー高齢者の肺炎予防を目指してー

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18838
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関神奈川歯科大学短期大学部

研究代表者

山本 裕子  神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60756568)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード唾液 / IgA / 難消化性糖類 / 短鎖脂肪酸 / 盲腸内容物 / 米
研究成果の概要

米のβでんぷんは大腸内で短鎖脂肪酸(SCFAs)産生を高めて、唾液中IgAを増加させる可能性がある。本研究では、米のα・βでんぷんの含有比率を変化させた飼料(α100%,α75β25%,α50β50%,α25β75%,β100%)をラットに4週間摂取させることで、大腸のSCFAs濃度と唾液中IgAに与える影響を明らかにした。唾液中IgA分泌速度は、コントロール群およびα100%群と比較して、α75β25%群、α50β50%群、α25β75%群、β100%群で高値が認められた。βでんぷん25%以上の米を摂取した場合、唾液中IgA分泌速度と盲腸内容物中SCFAs濃度が高値となる可能性が示された。

自由記述の分野

唾液中IgAと腸管免疫の関係

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在の日本では、高齢者の上気道感染症に起因する肺炎の増加が社会問題となっている。日本人の主食であり、高齢者が摂取する機会が多い「米飯」の状態を変えることで腸内のSCFAsを増加させ、その結果唾液中IgAレベルが増加すれば、高齢者の上気道感染症を予防する可能性がある。同じ量の米飯を摂取した場合でもβでんぷん25%以上の少し冷えた米飯を摂取した場合、唾液中IgA分泌速度と盲腸内容物中SCFA濃度が高値となる可能性が示された。米でんぷんの老化度を制御することによって、唾液IgAレベルを制御すること、ひいては上気道感染症を予防することが可能かもしれない。

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公開日: 2024-01-30  

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