研究成果の概要 |
米のβでんぷんは大腸内で短鎖脂肪酸(SCFAs)産生を高めて、唾液中IgAを増加させる可能性がある。本研究では、米のα・βでんぷんの含有比率を変化させた飼料(α100%,α75β25%,α50β50%,α25β75%,β100%)をラットに4週間摂取させることで、大腸のSCFAs濃度と唾液中IgAに与える影響を明らかにした。唾液中IgA分泌速度は、コントロール群およびα100%群と比較して、α75β25%群、α50β50%群、α25β75%群、β100%群で高値が認められた。βでんぷん25%以上の米を摂取した場合、唾液中IgA分泌速度と盲腸内容物中SCFAs濃度が高値となる可能性が示された。
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