研究課題
新型コロナ感染症流行下のため、国内・海外学会などへの出張、それに伴う情報収集などが困難な状況に陥った。そのため、国際学会でのインタビューなどの予定については設定が困難であり、執り行わなかった。国内での活動を継続し、その中でも可能な活動として、オンラインでの情報収集、活動を行った。医療の質・安全学会における診断改善WG、また日本プライマリ・ケア連合学会医療の質・安全委員会のメンバーとのディスカッションを継続した。学術集会での活動としては、2021年5月第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会「プライマリ・ケアでの医療の質・患者安全向上のための患者協働促進ツールの活用」、2021年9月第23回日本病院総合診療医学会「病院総合医と医療の質・患者安全」「医療安全管理者が医療の質や患者安全を継続的に学ぶには、どうしたら良いのか?」などの講演機会において診断の適正化の視点で話題提供を行った。論文としては、Diagnostic error rates and associated factors for lower gastrointestinal perforation.( Scientific reports)では下部消化管穿孔に関連した診断の質の問題を、Pharmacists can improve diagnosis and help prevent diagnostic errors.(Diagnosis)においては医師以外の医療職の関与に伴う診断の質の改善について述べている。また診断の質に関連した書籍の出版として、診断エラー学のすすめ(日経BP社)、医師として知っておくべき医療の質向上と患者安全の鉄則35の訓え (丸善出版)、診断に上達くなる法 (プロフェッショナルたちからの提言) (シービーアール社)を出版した。
2: おおむね順調に進展している
日本と世界における過剰診断における情報収集を継続しており、また現時点で国際的な状況は研究開始時とは大幅に変化していないと考えられる。
日本と諸外国における新型コロナ感染症の流行は2022年度中も大幅な改善が得られない可能性が高いと考えられ、引き続きオンラインでの可能な範囲の情報収集 を継続し、研究計画の遂行を重ねる。
当初予定していた国際学会参加などが叶わず、残額が生じたため
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (3件)
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