研究課題/領域番号 |
20K18899
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター臨床研究部) |
研究代表者 |
綿貫 聡 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター臨床研究部), 救急・総合診療科, 医長 (70839951)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 診断の質 / 診断エラー / 診断エクセレンス |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症流行下のため、国内・海外学会などへの出張、それに伴う情報収集などが困難な状況に陥った。そのため、国際学会でのインタビューなどの予定については設定が困難であり、執り行わなかった。国内での活動を継続し、その中でも可能な活動として、オンラインでの情報収集、活動を行った。医療の質・安全学会における診断改善WG、また日本プライマリ・ケア連合学会医療の質・安全委員会のメンバーとのディスカッションを継続した。 学術集会での活動としては、2022年5月第95回日本整形外科学会学術総会「診断の質の向上と医療安全 : 診断エラーを回避するために知っておくと良いこと」、2023年2月第26回日本病院総合診療医学会学術総会「日本の病院総合診療医が質改善・患者安全領域で貢献していくための方略を考える」などの講演機会において診断の適正化の視点で話題提供を行った。診断の質と患者安全の観点の記事として、「集中連載◎「Diagnostic Excellence」を追求しよう 患者安全における「診断の質」は大きな転換点に」を、日経メディカルOnlineに掲載した。また、総合診療誌(医学書院)の特集 「診断エラー」を科学する!-セッティング別 陥りやすい疾患・状況」を編纂した。 診断の質に関連したAHRQのbrief report「Operational Measurement of Diagnostic Safety: State of the Science」の翻訳について現在医療の質・安全学会誌への掲載を調整中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本と世界における過剰診断における情報収集を継続しており、また現時点で国際的な状況は研究開始時とは大幅に変化していないと考えられるが、現時点で診断の質に関連した新たなフレームワークの構築は施行できていない。
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今後の研究の推進方策 |
AHRQのbrief report「Operational Measurement of Diagnostic Safety: State of the Science」の翻訳、また診断の質に関連した日本の研究者との対話を踏まえて、プロダクトの作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外渡航が可能な状況になった場合、診断の質に関連した学会への参加。または必要物品・書籍の購入、国内エキスパートとの会議を開催するための諸経費としての使用を検討している。
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