研究課題/領域番号 |
20K18938
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 愛知教育大学 (2022-2023) 名古屋市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
渡邉 美貴 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (60773695)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ピロリ菌除菌 / 血清ペプシノゲン / 萎縮性胃炎 / 胃がん予防 |
研究成果の概要 |
ピロリ菌の除菌による胃の萎縮への影響を検討するために血清ペプシノゲン(PG)を用いて検討した。日本多施設共同コーホート研究岡崎研究のベースライン調査(2007-2011年実施)の結果と本調査による除菌情報より「ピロリ菌未感染者:A群」、「ピロリ菌感染者で除菌なし:B群」、「ピロリ菌感染者で除菌あり:C群」に分けて検討したところ、PGI(ng/mL)はA群では50.0から67.4、B群では53.5から60.9 、C群では59.7から57.1、PG1/2比はA群では6.6から7.0、B群では5.1から6.0、C群では4.9から6.5 と、除菌による影響は認められなかった。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピロリ菌除菌後の胃がんリスクは低下するものの、未感染者と同等ではなく、除菌時の胃の萎縮状態によっても除菌後の胃がんリスクは異なることが知られている。血清ペプシノゲン値は胃の萎縮を示すバイオマーカーとして胃がんリスク検診において用いられていることから、血清ペプシノゲン値を用いて、ピロリ菌除菌の影響を検討することは、ピロリ菌感染者に対して除菌治療が進められている現在において社会的意義は高いと考える。しかし、本研究によっては除菌による血清ペプシノゲン値への影響を示すことはできなかった。今後、更なる検討が必要であると考える。
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