研究課題
2022年度本研究課題の集大成として"Quantifying the future risk of dengue under climate change in Japan"として英文査読付き雑誌に論文を出版した。本研究はデング熱感染症の国内での発生リスクを気候変動の枠組みの中で評価し定量化した国内最初の研究である。気温を変数としたデング感染症の実効再生産数を国立環境研究所ら開発のMIROCモデルによる2100年までの気候予測シナリオを用いて推定し、日本におけるデング熱流行リスク評価を定量化した。また、ワクチン効果の推定手法の開発として"Projecting the COVID-19 immune landscape in Japan in the presence of waning immunity and booster vaccination"として国内のCOVID-19のワクチンによる免疫保持割合の推定を行った。デング熱感染症のワクチン効果推定のための技術的な枠組みを形成した。本研究課題の補助的位置づけであるが、2022年度に"Time-dependent risk of COVID-19 death with overwhelmed health-care capacity in Japan, 2020-2022."として国内でのCOVID-19の致死率の時刻変動をとらえるモデルを開発し発表した。現時点では国内でのデング熱死亡はないが、将来の流行時の時刻変動をとらえる際の基盤となる研究となった。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件)
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