研究課題/領域番号 |
20K18953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
林 克磨 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90866039)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Dengue / Climate change / mathematical modeling |
研究成果の概要 |
2019年の研究開始時、当初の目標は利用可能なデング熱ワクチンDengue vaxiaの適用戦略を検討することであったが、COVID-19の流行とDengue vaxiaの既感染者への推奨強化に伴い、目標を日本の気候変動下でのデング熱リスクの定量化に変更した。2022年、国内初の気候変動下でのデング熱流行リスク評価の論文を発表。国立環境研究所のMIROCモデルを用いて2100年までのリスクを評価した。さらに、COVID-19ワクチンの免疫保持率推定とデング熱ワクチン効果の推定方法開発にも取り組んだ。補助的に、COVID-19の致死率の時間変動モデルも開発し発表した。
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自由記述の分野 |
感染症疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、気候変動下でのデング熱の日本における流行リスクを評価し、将来の対策を検討することである。2014年の東京都のデング熱流行は小規模であったが、気候変動により今後の流行リスクは上昇することが予想される。観察データが少ないため、日本におけるリスク評価は難しい状況であるが、数理モデルの活用により国内発症リスクの評価を可能とした。結果として、高二酸化炭素排出量の気候変動モデルでは、2050年頃から国内のデング熱発生が増加することが確認された。デング熱は蚊媒介で、地域や個人、政府の対策が可能である。流行リスクの上昇する時期は地域により異なり、本研究が対策計画の補助となることが期待される。
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