本研究では看護師のクロノタイプによって、夜勤前後の生活に差があるのかを明らかにすることを目的に質問紙による調査を行った。交代制勤務で働く看護師の夜勤前後の睡眠・食事・光環境について尋ね、朝型と夜型で比較した。 結果として、朝型は夜型に比べて夜勤への負担感が有意に高く、夜勤中に仮眠をとる人の割合も夜型に比べて高かった。その一方で、夜勤中の希望仮眠時間は夜型が朝型に比べて有意に長く、夜勤後の疲労度も有意に高かった。 以上の結果より、朝型夜型で交代制勤務に適応するための課題や工夫が異なることが示され、クロノタイプごとの生活を考慮した交代制勤務への適応策の必要性が示唆された。
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