心臓移植を見据えず、重症心不全の症状緩和を目的に、最期の時まで補助人工心臓(Ventricular assist device;以下VAD)装着下で在宅治療を続けるDestination Therapy(以下DT)患者と介護者を実際に支援している医療従事者へ質問紙調査を実施した。調査の結果、DT患者や介護者へのメンタルヘルスの支援に注意していると回答し、在宅支援システムの構築について、病院と在宅、相互の定期的なカンファレンスの開催や、タイムリーな情報共有などshared careの強化が必要と示された。さらに、長期の在宅治療になり、介護者支援の必要性や、介護施設との連携の課題も認識されていた。
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