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2023 年度 実施状況報告書

インドネシアにおける看護職者による健康教育の実態と課題の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K19127
研究機関金沢大学

研究代表者

斎藤 瑠華  金沢大学, 保健学系, 助教 (50846681)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード健康教育 / 子ども / インドネシア / 看護職者 / 発展途上国
研究実績の概要

本研究の目的は、インドネシアにおける看護職者による子どもへの健康教育の実態を調査し、健康教育を実践する上での課題を明らかにすることである。インドネシアでは宗教や文化が人々の生活や考え方の基盤となっている。そのため、子どもを対象とした健康教育においても宗教や文化的背景を考慮した内容が求められるが、現在どのような健康教育が実施されているか明らかになっていない。そこで、本研究では健康教育の担い手に着目し、インドネシアに適した健康教育の検討や、子どもの健康増進の一助となることを目指している。
2023年度はインドネシアの都市部および農村部にあるPuskesmas(インドネシアの保健センター)10か所に勤務する看護職者12名を対象に小中学生に対する健康教育についてインタビュー調査を実施した。インタビューの結果、Puskesmas看護職者は小中学校へ学校健診に出向いた際に健康教育を行っていたことが明らかとなった。また、健康教育の内容は身の回りの環境衛生、食生活、歯科保健教育、性教育、応急処置など様々であったが、健康教育の実施回数や時間、健康教育を実施できる看護職者の人数が限られているといった課題を感じていた。また、学校教員の健康に対する関心が低い、異常があっても親が子どもを精査目的でPuskesmasに連れてこないため治療が遅れるといった周囲の支援を得られにくい状況にあることが明らかとなった。
2024年度はインタビュー内容をさらに分析し、その結果をもとに質問紙票を作成し、量的調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の計画では、初年度にインタビュー調査を実施し、次年度に量的調査を実施する予定であった。しかし、COVID-19に伴いインドネシアへの渡航および調査が困難な状況が続き、データ収集の開始が遅れた。そのため、上記の進捗状況であると判断した。

今後の研究の推進方策

インタビュー結果の分析を進め、その内容をもとにした質問紙票の作成、現地の研究者との打ち合わせを行い、調査の準備が整い次第量的研究を調査実施予定である。また、関連学会への参加・発表や論文執筆を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、インタビュー調査のみの実施であったため、調査に使用予定であった郵送通信費、学会参加費などの執行がなく未使用額が生じた。また、量的研究を実施できていないため、データ解析ソフトを購入していない。次年度は旅費および上記の物品を購入し、あわせて2024年度に実施する調査やそれに付随する人件費、学会参加費および学会・雑誌投稿時の英文校閲費などの経費に充てる予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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