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2020 年度 実施状況報告書

採血を受けた幼児が「がんばった」と実感できるケアの標準化と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K19133
研究機関札幌医科大学

研究代表者

浅利 剛史  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40586484)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがんばった / 幼児 / 採血 / ケア / 標準化
研究実績の概要

今年度はCOVID-19の影響で進捗がかなり遅れた。具体的には研究協力施設からの協力が得られるかどうかの見通しが立たないためリクルートができなかった。また、教育活動へのエフォートの割合が高くなったため、学習プログラムそのものの検討が進まず、代表者の施設における倫理審査を受けられていない状況である。
今年度行えた活動としては、採血を受けた幼児が「がんばった」と実感できる看護ケアの標準化である。具体的な看護ケアは次の通りであった。【情報提供】【提案】【質疑応答】【称賛・賞賛】【ディストラクション】【がんばれる雰囲気の醸成】の6カテゴリーであり、これらのカテゴリーは互いに関連しあっていた。
基盤に【がんばれる雰囲気の醸成】があり、【情報提供】により幼児にこれから実施することや採血の進捗状況を伝え、【質疑応答】により幼児の現在の認識を確認することや、幼児の疑問に応えることで、幼児の状況をアセスメントしていた。そして、幼児に【提案】を行うことで幼児の対処能力を支援していた。その後の幼児の反応が前向きであれば【称賛・賞賛】しながら処置を継続し、幼児の反応が後ろ向きで幼児が処置に向き合えない場合は【がんばれる雰囲気の醸成】を強化することや、【ディストラクション】を行うことで幼児の「がんばった」言動を支援していた。
以上の結果を踏まえて採血を受けた幼児が「がんばった」と実感できる看護ケアを作成した。本成果の概要は関連学会にて報告された。また、論文投稿の準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19感染拡大に伴い、主に次の3点から遅れている状況である。
1) 教育活動のエフォートの割合が増加したため、本研究を行うためのエフォートの割合が減ったこと。これに伴い令和2年度に実施予定であった学習プログラムを作成、検討することができなかった。
2) 本研究は実際の病院でデータ収集を行う必要があり、コロナ禍において病院から研究協力を得ることの見通しが立たず、リクルート活動が行えなかった。
3) 1)と2)の状況から具体的な研究計画に関する倫理審査を受けられてない。

今後の研究の推進方策

令和3年度は、当初の計画で令和2年度に行う予定であった「学習プログラムの検討」を行い、研究協力施設のリクルートを行う。その後自施設の倫理審査を受け、承諾を得ることを予定している。
しかしながら、COVID-19の感染状況がどのように推移するかが予測できない状況であるため、予定通りに進まないことが考えられる。しかし、感染が落ち着いている状況の時にリクルート活動を行うなど効率よく進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究遂行の遅れにより研究協力施設のリクルート活動のために計上していた通信費や交通費が支出されなかったことに伴い、次年度使用額が生じた。
令和3年度において、それらの活動を遂行するために使用する。ただし、新型コロナ感染症の感染状況により遂行できない可能性はある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 採血を受ける幼児の「がんばった」行動を支援する看護師の関わり2020

    • 著者名/発表者名
      浅利剛史, 遠井雅世, 草薙恵, 田畑久江, 今野美紀
    • 学会等名
      日本小児看護学会第30回学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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