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2021 年度 実施状況報告書

労働者のための休む技術尺度の開発および休暇取得とリカバリー経験との関係

研究課題

研究課題/領域番号 20K19150
研究機関松本大学

研究代表者

熊谷 麻紀  松本大学, 人間健康学部, 助手 (00757552)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード労働者 / 余暇活動 / 休暇 / メンタルヘルス
研究実績の概要

令和2年度に実施した文献レビューの結果を基に、令和3年度は労働者の余暇を促すための尺度項目を選定し、尺度を用いた調査を進める予定としていた。
しかしながら、文献レビューや関連文献から、すでに海外では本研究のテーマとほぼ合致した尺度開発がなされていることが確認できた。そのため、当該尺度の開発者である原著者らへ連絡を取り、日本語版の開発および、信頼性・妥当性の検討について確認した。こちらについても、同様にすでに進められていることを確認した。原著者らとのディスカッションを実施するなかで、当該尺度を用いて、国内の労働者を対象とした知見を増やしていくことが必要になると考えた。加えて、同一の尺度を使用した際に、国際間でどのような違いがみられるのかを検討することも必要と捉えられた。当該尺度を用いた調査においては、基準関連妥当性の検討を行うことができるよう、他の尺度を組み入れ、調査項目の選定を進めてきた。
また、昨年度進めてきたレビューでは、余暇(レジャー)や仕事の時間外に積極的に休息を取得しようとする労働者のポジティブな行動について、これまでの知見を網羅的に概観・整理することを目的として、追加でレビューを実施してきた。労働者の仕事時間外に実施した余暇活動の内容やその属性を把握し、仕事のパフォーマンスやウェルビーイングには、どのような関連があるのか、先行研究の内容から、スコーピングレビューの手法にてまとめることとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

文献レビューの再構成を実施し、結果をまとめ直したことにより、当初の計画より遅れが生じた。それに伴い、尺度を用いた調査の施行が遅れているため。

今後の研究の推進方策

令和3年度に実施した研究成果について、論文執筆を進めている。並行して、所属機関の倫理審査の承認を得て、尺度を用いた調査を実施する。回収した結果から、尺度の信頼性・妥当性の検討を行う。さらに、尺度を用いて、職域における人材育成や研修での場や、健診等の活動での利用可能性について探ることとする。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度に支出予定であった調査を次年度に持ち越し、研究協力機関先とは、すべてオンラインによる打ち合わせを行った。そのため、予定していた調査費や旅費の支出がなくなったことにより、次年度使用額が生じた。
次年度使用計画として、調査費やその実施に関する諸経費、研究成果の発表に伴う参加費や旅費などに使用する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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