微弱電気刺激(200μA、2Hz、250msc)を骨髄由来マクロファージに実施し、その後、リポポリサッカライド(LPS)にて炎症刺激を惹起した。LPS刺激により炎症性サイトカインおよびROS産生は顕著に増加したが、電気刺激群では産生量が有意に抑制されていた。この機序として細胞内代謝に着目したところ、電気刺激によりペントースリン酸経路が賦活され、抗酸化物質であるNADPH産生が著明に増加していたことが明らかになった。以上のことから、電気刺激はマクロファージの細胞内代謝を変化させ、ペントースリン酸経路へ移行させることで抗炎症、抗酸化作用を発揮することが明らかになった。
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